■ 製品の特長(1)
○ 鶏と卵の問題を解消!ISPライタ回路を内蔵
ISPライタをお持ちでなくとも、プリンタポートを搭載したパソコンに接続することで、搭載のパラレルISPライタ(ATMEL純正ライタ STK-200互換)によって、パソコンからファームウェアを書き換えたりすることができます。 一般論として、STK-200をサポートしている書き込みソフトウェアがそのままご利用できます。(但し、レガシーなプリンタポートが必要です)
○ USB接続のISPライタへアップグレード可能
基板上のジャンパーピンの組み換えによって、完成した本基板をUSBでパソコンに接続 できるISPライタ(AVRasp互換)としてご利用していただくことも可能です。 つまり、これからATMELマイコンを使った電子工作を始めようとされている方や、 現在ISPライタをお持ちでない方でも、基板が完成したら搭載のマイコンにファームウェアを書き込むと、USB接続のISPライタを手に入れられるわけです。
もちろん、フラッシュメモリに書き込まれた制御用のプログラムは、いつでも書き換えられますので、ジャンパーピンを組み換えれば、いつでもISPライタから、実験用 のベースボードに変身させられますし、逆に元のUSB接続ISPライタに戻したりすることもできます。 また、その場合でも、パラレルISPライタが内蔵されているので、別途ISPライタを容易しなくてもファームウェアを書き換えることができます。
ちなみに、バッファICを使わなければ、もっと簡単に切り替えが可能なのですが、接続するパソコンの機種の違いや、プリンタケーブルおよびISPケーブルの品質や長さなどによる問題が発生するのを極力避けるために、あえて再現性を重視して、このような設計となっています。
○ 市販ケース、および3.5インチ・ドライブ・ベイへ組込が可能
本製品では、完成したプリント基板を、、タカチ電機製の市販プラスチックケース「SYシリーズ」および「SYHシリーズ」に、そのまま組み込むことが可能となっています。 直接取り付け可能なケースは、「SY-110」および、「SYH-110」などになります。 プリント基板(および部品キット)には、ケースに固定するための、セルフタッピングビス(予備を含めて 計8本)が付属しています。
こちらのケースは、地方などでも通販を利用することで比較的入手が容易なうえ、他の同等サイズのケースと比べて比較的価格も安く、前後パネルが簡単に取り外し可能な1枚のアルミパネルでできているため、特別な工具をお持ちでないアマチュアの方でも追加加工がし易いという理由から選択しております。 もしケースに付属のアルミパネルの加工に失敗しても、市販のアルミ板やプラスチック板、アクリル板などで代用することができます。 なお、フロントおよびリアパネルの加工に必要な寸法図は、巻末に掲載してありますので、参考にして各自で加工してください。
また、「NANDethno」シリーズの基板サイズ (幅:mm×奥行き:mm)は、マウンタを自作することで、パソコンの3.5インチ・ドライブ・ベイや、3.5インチ外付けドライブ用ケース 、ミニ四駆などに取り付けることが可能となっています。 ご購入して頂いた多数のお客様からご要望があれば、将来的に、3.5インチ・ドライブ・ベイ用のマウント金具や、穴あけ加工・シルク印刷済みのフロントパネルおよびリアパネルなど、オプション・パーツをご提供することも検討しています。
スタジオ・ナンドでは、単に、実験用や学習用のブレッドボードとして役目を終わらせた後はジャンク箱行きになってしまうのではなく、キットをベースとして、ユーザー独自のパソコン周辺機器などを製作して 、活用していただけることを願っています。